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interview
市原 奈穂子(農家/aigamonclub)
栃木県出身。
2012年、結婚と同時に夫の伸生さんの出身地である熊本へ。
新規就農の助成を受けながら合鴨農法の米生産者を手伝い、16年に本格的に就農。
山鹿・菊鹿町で農業を営む。
元々どちらのご出身ですか。
栃木です。熊本に来て今年で13年目です。農業自体は10年ぐらいです。
今回のテーマは、「等身大」っていうテーマなんですが、どんなところに等身大みたいなことを感じますか?暮らしのリズムとか、何時に起きてとか。
私は子供が3人いるので、子供よりも早く起きて、朝に自分のリズムを作る感じです。朝は基本、本を読むか編み物をするかですね。なんかまあ、自分の時間ですね。いつも自分を整えることに結構意識がいってるんですよね。
自分を整える、って具体的に何をするんですか?
私たち夫婦は基本的にお米作りにこだわりとかないんですね。合鴨農法*をやってて菊鹿町の土地をすごい信頼してるから、特にこだわりを持ってなくて、そこに任せてるんですよね。「美味しいから食べてください!」みたいな強い気持ちでやりたくなくて、結構フラットで。自分たちの内側に持ってるものが(お米に)全部反映していると思ってるんですよ。だからなるべくそこを純粋に保っていたいですね。
*田んぼに合鴨のひなを放し、無農薬による安全な米を生産する農法。
お米に対する向き合い方って昔からそんな感じなんですか?
そうですね。それは夫婦ともそうで、これまで2人でインタビューを受けることが時々ありました。最初の5年間ぐらい「こだわり」とか「将来の夢」を聞かれると、夫はそれがないので私に振られて。私も本当はないのにその頃は言葉を生み出そうとしてました。でもそれはわたしらしくない、と気づいてやめようと思って。ここ5年間くらいは無かったらないでちゃんと言えるようになって。そのことを正々堂々と言えるようになってきて気持ちは軽いです。
市原さんは本当にこだわらないんですね。
これじゃないとダメ、みたいなのが少ないんですよ。初期の頃はよく「こだわり」を聞かれていたし、そういうイメージを期待されていたように思います。でも最近ではそういうことも少なくなりました。より自分らしい受け答えができるようになりましたね。
event
- 開催日
- 2024年6月24日(月)まで
- 場所
- 3F 特設スペース(ニトリ デコホーム前)
元熊本大学大学院教授、現早稲田大学理工学術院 田中 智之教授のパース画、通称「タナパー」を展示いたします。
思わず見入ってしまう青ペン1本で描く「タナパー」の世界観をぜひご堪能ください。