COCOSA 2024 WINTER/手放す(セレクトショップオーナー/cope)

COCOSAの2024年冬のビジュアルは、大津町にあるセレクトショップcope(コペ)のオーナー、林唯衣さんにご出演いただきました。
 
 
 
「等身大」のインタビューをぜひご覧ください。
 
――素敵なお店ですね。
ここは元々義母が営んでいたお店でした。コロナ禍をきっかけに私たち家族がバトンを受け取り、1年かけてリノベーションを施し新たにオープンしました。主に子ども向けの海外ブランド品や手作りおもちゃ、暮らしにまつわる雑貨などを扱っています。特に心がけているのは、お子さま連れのお客様でも気軽に来店できる雰囲気作りです。



――このお店を始める前は何をされていたんですか。
私は元々幼児教育を学んでいました。幼稚園に勤めた後にアパレル企業で働き、今はお店の経営をしながら、子育てとの両立を日々模索しています。娘が6歳で、息子が1歳半なんです。子どもたちの自然な姿から学ぶことが本当に多くて、そこから様々なインスピレーションをもらっています。子どもが小さい時期は営業時間を調整するなど、子育てを優先しつつ、家族みんなで協力してお店を切り盛りしています。今は週に2〜3日ほどしか開けていませんが、成長に合わせて徐々に調整していく予定です。

――家族で協力して運営されているんですね。
はい、お店には木工作家である夫の作品も展示販売しています。内装をはじめ、店頭の什器やランプシェード、鏡など、ほとんどすべてが夫の作品です。作業場は離れていますが、あんなのどう?こんなのどう?と閃きを共有しながら、copeらしい、彼らしい作品をこの先もっともっとご覧いただけるようにしていきたいと考えています。



――取り扱っている商品はどんなものですか?
作り手の顔が見え、丁寧で心温かな手仕事を感じるものをご紹介することを大切にしています。そして国内外関係なく、なるべくオーナー自身とやり取りができるよう努めています。例えば海外ブランドとの取引の際には翻訳ツールを駆使してなんとかコミュニケーションを取りながら、作り手の想いや生産背景なども知るように心がけています。ものとものを繋ぐことは、ひととひとを繋ぐこと。それが私たちの役割だと考えています。



――COCOSAは「わたし、等身大。」というコピーを掲げています。林さんにとって「等身大」とはどんなイメージですか。
とても難しい質問ですね。今の私にとっては「家族とともに成長する」ということかもしれません。子育てが始まってから、いい意味で諦めたんです。すべてを完璧にやることなんてできないなと。そういう状況も含めて、子どももお店も私も一緒に成長することを楽しみたい。無理はせず、家族の心地良さと共にお店の扉を開ける。それが私の「等身大」かなと思います。



――今後やりたいことはありますか。
オープン当初から変わらない思いなのですが、どんなときも訪れてくださった方に安らぎを感じてもらえるような居場所でありたいなぁと。作家さんの個展をはじめ、お子さんと一緒に楽しめるワークショップやイベントも定期的に開催していきたいです。また、夫の作品をご覧いただける機会も増やせていけたらと思っています。

そしてそのためには何より、家族みんなが心地よく過ごせる場所であり続けること。お店と家庭生活のバランスを探りながら、自然体で過ごせる場所、子どもたちの姿から学べる場所であり続けたいと思います。

(セレクトショップオーナー/cope 林 唯衣)



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Creative:Keitaro Hamakado(@keitaro_hamakado)
Design:apuaroot
Photo:Yoshiko Otsuka(@mason5)
Movie:Haruki Anami(@harukianami)
Model:Yui Hayashi(@yui_zzz)(@__cope_)

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