2022.1.18 Tue

【ココスマ】第14回 COCOSA SMILE ACTION 活動報告

今回のCOCOSA SMILE ACTIONでは、令和2年7月豪雨水害の支援活動をきっかけに交流が生まれた八代名産の「い草」を使用したアレンジ門松を設置しました。
皆さま、ご覧いただけましたでしょうか。

い草のしめ縄・台座の畳表・い草扇で装飾した門松は、COCOSA のオリジナルデザインです。

制作していただいたイ草縄工房の井上昭光さんにお話を伺いました。

井上さんが制作したい草を使った「のれん」は九州新幹線つばめの内装に採用され、また「いやしマット」という商品は、熊本県物産振興協会 優良新商品 銀賞受賞されました。

―い草といえば畳をイメージしますが、「のれん」もあるんですね。
父の代から細縄を作っていましたが、手作業で量産が難しく良い使い道がわからなかったんです。でも博多祇園山笠の舁き縄(かきなわ)をみて、縄を練る機械を佐賀へ見学に伺ったことがきっかけで、独自に開発した縄練り機でい草の細縄を量産できるようになり「のれん」が誕生しました。

―い草製品のアイデアはどこから(どうやって)生まれるのでしょうか。
お客様からの一言や工業デザイナーの水戸岡さんとの出会いが大きかったです。
九州新幹線つばめの内装デザインを手掛けられた水戸岡さんの目に止まった「のれん」が車両に採用されたことでメディアにも取り上げられ、関西の百貨店に催事出店することに。それをきっかけに全国から様々な依頼が来るようになりました。
その中で草履や「猫ちぐら」など様々な商品を作ってみました。何でも思いついたら作ってみることにしています。

―い草のほとんどが熊本県で生産されていますが、八代い草の魅力を教えてください。
八代のい草は、水やりの時期、刈り取りの時期などこだわっており、65℃で一晩炊いてゆっくり乾燥させるため耐久性などに優れています。それにより踏み心地や寝心地が良いのが特徴です。

―今後チャレンジしたいことはありますか。
現在は、「猫ちぐら」に力を入れています。
「猫ちぐら」は、飼い猫のノアちゃんからヒントを得て作ったネコ用の寝床です。試行錯誤しながら 6 年かかって現在の形になりました。

また、平成 28 年熊本地震の避難所の状況をみて、「猫ちぐら」がお役に立てるのではないかと思い、それを人のサイズで作ったのが「ちぐら」です。
「ちぐら」は現在、熊本市西区の大宝山 来迎院にイ草縄茶室『寂香堂 -JAKU KO DO-』という名前で設置しています。プライベート空間を作ることができ、瞑想にも適しているとご好評いただいています。
今後も色々なことに挑戦したいです。ちぐらをリモートワーク・キャンプ・サウナ等で使っていただくのも面白いかもしれない。今後が楽しみです。
い草を活用する新しいアイデアをイキイキと嬉しそうに話してくださいました。

COCOSAのために制作していただいた門松も井上さんの想いが詰まって、新年にふさわしい素敵な仕上がりになっていました。

い草には、消臭や湿度調節機能はもちろんい草の香りにはアロマセラピー効果もあるそうです。
皆さまも生活の一部にい草製品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

新春装飾 COCOSA×日比谷花壇
設置期間:12月26日(日)~1月10日(月・祝)
イ草縄工房 井上産業 HP:https://igusa-nawa.jimdofree.com/